白い猫の来た道

日々つれづれ

欠落と寂しさ

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某雑誌にて、恋愛対象の相手に対して「何か欠落のある人が素敵に見えるんですかね」という一文を見ました。


あー、懐かしい感覚です。
私も20代くらいまでは似たようなことを考えてました。
どこかが欠けているように見える人って陰があって、放っておけない気持ちになるんですよね。


でも今は、欠落がない人なんていないと思っています。
皆どこかしら何かが欠けている。
どんな欠落に惹かれるかの違いでしかないんじゃないでしょうか。


それよりも今の私が大事にしてるのは、男女問わず、その人が自分の欠落とどう向き合っているかです。
欠落の中身より、そちらの方に人間性が出ると思っているのです。


そして、欠落に似たものとして、「寂しさ」も全ての人が持っているものと思っています。


だから、私が特別寂しいわけではありません。
あの人が特別寂しいわけでもありません。


必死になって埋めようとしたり、埋めてあげようとしなくていい。
寂しさに振り回されすぎないように。
寂しさは常にそばにあるもの。
みんな、ひとりぼっちなんですよ。
ひとりひとりが孤独を抱えて立っているんです。


でも、その寂しさが特別じゃないからといって、ぞんざいに扱っていいものでもないです。
皆も同じように抱えているからって、寂しさが消えるわけでもないです。


自分の寂しさを大切に扱うこと。
大切な人の寂しさに寄り添うこと。
誰かの寂しさに敬意を払うこと。


救うでも、埋めるでもなく、寂しさを抱えているもの同士、支え合っていけたらと思うのです。

本日和

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今日は午前中に読書会、午後は一箱古本市と本日和な1日でした。


読書会は人数が多かったので2グループに分かれたのですが、前日に主催者の方から片方のグループを仕切って欲しいと連絡がありました。
私は3年ほど前まで読書会を主催していて、また再開しようと思っていた矢先のことで、嬉しいばかり。
Facebookのイベントページで私の参加を知った知り合いの大学生が、それをきっかけに今回の読書会に参加してくれたことを知り、それもとても嬉しかったです。
そして、読書会に参加されていたはじめましての方が、私と読書メーターで繋がっていたことにびっくり。
人との繋がりって面白い。


午後からの古本市は、友人と落ち合って回りました。
知り合いにもたくさん会ってご挨拶。
今日購入した本は1冊だけなのですが、欲しい本て、たくさんの本の中で光って見えるのが不思議なんですよね。
読むのが楽しみです。


その後はカフェに行って友人とぽつぽつ話。
すごくいい空気の流れるカフェで、いい時間が過ごせました。


本日和の1日でしたが、人との繋がりにも深く思いを馳せた1日でした。
見ていてくれる人、気にかけてくれる人、声をかけてくれる人。本当にありがたいです。
一人一人との繋がりを、大切にしようと思います。

生活習慣の調整

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生活習慣の微調整を始めた。


具体的には、夜は速やかに寝ること、朝は休日も含め決まった時間に起きること、ストレッチなどの運動を1週間に1、2回は取り入れること。
具体的にも何も、本当に些細なことである。


でもその些細なことが、疲れてくるとずるずると適当になりやすい。
お風呂に入る前に寝てしまったり(就寝が遅くなり疲れが取れない)、
朝いつまでも寝てしまったり(やりたかったことができずに終わる)、
休みの日に体が重くなるほど寝てしまったり(サイクルが崩れて結局疲れが取れない)。
(あれ、寝てばっかりだな)


生活サイクルが乱れると疲れが抜けず、さらに生活が乱れるという悪循環になりやすい。
疲れている時ほど生活習慣を整えると復活が早いのだ。


ストレッチを週に1、2回なんて運動することが好きな人からするとあまりにも少なくて怒られそうだが、運動に関しては頑張ってしまうとその後体調を崩すので、できる範囲でしかやらないと決めている。
普段私はほとんど運動の習慣がない。車移動がほとんどだから、iPhoneに入っているヘルスケアの万歩計が100歩もいかないことがザラなのである。
そんな人間がいきなりジョギングなどをしても、翌日熱が出て終わりなのだ(経験済み)。


昨日久しぶりにゆっくりヨガをやったら、体がバキバキだった。
しばらく前に首のコリがひどい時期があって、体の巡りが悪くなってるなあと思っていたが、案の定の感じ。
ゆっくりゆっくり体を柔らかくしていこう。


生活習慣を見直そうと思ったのは、仕事やプライベートなことも含めて生活にぽっかりと余白ができたからだ。
余白というか、単に足踏み状態で立ち止まっているとも言える、中途半端な感じ。
中途半端だから、焦ったり不安に思う気持ちもあるのだけど、この機会に、何かを頑張ったり、実のあることをすることではなく、自分を整えることを優先すると決めた。


今年の下半期はいろいろと動くことがありそうな予感があるので、その前に自分を調整しておきたい。


のんびりのんびりやっていこう。

汝が弱さこそ愛しけれ

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弱さや欠落こそ美しさの源。
歪さが、その形ゆえに誰かとの繋がりを深くする。
陰も毒も消してしまわないで欲しい。
光だけの世界は、きっと優しさとは対極の場所にある。

色づく言葉

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毎日膨大な文章量を目にする中で、色づいて見える言葉を書く人がいる。


本でもネットでもフォントが統一されているのだから、純粋な言葉の使い方によるものなのだろうけれど、同じ言葉でも人によって受ける印象が違って見えるのは、その人のあり方のようなものを、言葉を通して感じているからかもしれない。


平安時代の貴族の女性は人前に姿を見せることがないので、会うより先に和歌で想いを伝え合ったそうだ。
その人の言葉に惹かれて恋をすることは、きっとある。


言葉は全てではないけれど、人となりを表す大事な要素だ。


言葉を、大切にしたい。