大人としての気遣い
慣用句のように自分を落とす表現を使う人がいる。
「あたしもうオバサンだから~」
「こんな気持ち迷惑だと思いますが」
人からの、「そんなことないですよー」というフォロー待ち。
あるいは、「自分はちゃんとわかっていますよ」という謙虚さを建前とした、傷つかないための防御。
私も前は無意識に使っていたけれど、ある時を境にすっぱりやめた。
自己卑下は謙虚でもなんでもなく、むしろそばにいる人にとって負担になることに気づいたから。
自分をおとしめる発言をしない。
褒めてもらったら「ありがとうございます」と微笑む。
その2つを守るだけで、自分も周りもリラックスしてずいぶんと会話がしやすくなる。
相手と自分の両方を大切にできる方法だ。
もし自分に自信がないのだとしても、他人を巻き込まない。
人にフォローしてもらうことで不安を紛らわせることをやめよう。
愚痴や弱音は相手と場所を選ぼう。
簡単なようでいて、実は難しい。
でも、大人になったら必要な気遣いのように思う。