白い猫の来た道

日々つれづれ

「よむひと」を始めました

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美しい春の気配がそこかしこに感じられるようになってきました。
仕事のブログは定期的に更新していますが、こちらのブログをしっかり書くのは久し振りです。


昨年の11月から、「よむひと」という名前で活動を始めました。
文字通り「読む人」に焦点を当てた活動です。


5年ほど前に、「よんかくの会」という名前で読書会の活動をしていた時期があります。
定期的に読書会を開催し、楽しくもあったのですが、いろいろあって1年ほどして活動は休止しました。
その後不定期でほかの人と一緒に読書会を開催したりしていましたが、やっぱり腰を据えて本の活動がしたいなあとうらうら考えておりました。


本の周りには、本を書く人、本を編集する人、本を作る人、本を出版する人、本を印刷する人、本を売る人、本を読む人、などなど、様々な関わり方があります。
どれも大変だけれど楽しそう。自分で経験したこともいくつかあります。


その中で、自分が小さい頃から飽きずたゆまずずっと続けてきたのは、「本を読む」というシンプルなこと。
そこに起点を置いた活動ができないかとふと思い立ちました。


若松英輔さんの『悲しみの秘義』という本に出会ったことも大きいです。
若松さんはこの本で、読むことの大切さを書かれています。
少し長いけれども引用しますね。

 

  読むことは、書くことに勝るとも劣らない創造的な営みである。作品を書くのは書き手の役割だが、完成へと近づけるのは読者の役目である。
  作品は、作者のものではない。書き終わった地点から書き手の手を離れてゆく。言葉は、書かれただけれは未完成で、読まれることによって結実する。読まれることによってのみ、魂に語りかける無形の言葉になって世に放たれる。読み手は、書き手とは異なる視座から作品を読み、何かを想像している。書き手は、自分が何を書いたか、作品の全貌を知らない。それを知るのはいつも、読み手の役割なのである。

 

『悲しみの秘義』 若松英輔  ナナロク社 より

 

「読む人」に起点を置いた活動をしたいなと考え始めたほぼ同時期にこの本に出会いました。
とても大きな衝撃を受けました。


読むことが大切であることも、想像的な行為であることも知ってはいたのですが、私は頭のどこかで「読む」よりも「書く」ことの方が上だと考えていることに気づいたからです。


ああそうだなあ、「書く」と「読む」は、車の両輪のように互いに存在することで成り立っているものだなとストンと腑に落ちました。


それなら、もっと「読む」を楽しめることができる活動をしよう。
そう思って「よむひと」を始めることにしました。


これからの活動としては、「読む、識る(しる)、出会う」をコンセプトに、定期的読書会を開催し、そして「本を読む」ことを心から楽しんでいる人や物事についての読み物を載せていきたいなと思っています。
自分1人だけではなく、様々な人たちと一緒にできることもあったらいいなとも考えています。
まだ始めたばかりなので手探り状態ですが、本を楽しむ方法のひとつになれたら嬉しいです。

 

「よむひと」HP  ホーム - よむひと

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Twitter  よむひと (@yomuhito46) | Twitter

 

 

そして、明日3月23日(金)の夜から25日(日)の夜にかけて、Facebook上で「第3回よむひと読書会」を開催します。

Facebookイベントページ  第3回よむひと読書会 on Facebook


「第3回よむひと読書会」のテーマは、「18歳の自分へ送りたい本」。
今のあなたが、18歳の自分へ本を送れるとしたらどんな本を送りますか?
ご参加いただくにはFacebookへの登録が必要ですが、閲覧のみでしたら登録しなくてもできます。
イベントページのコメント欄に、本のタイトル、作者名、その本を選んだ理由や18歳の自分へのメッセージなど、お好きなコメントをお書きください。
どなたでもご参加いただけます。
多くの方のご参加をお待ちしています。

 

これから、「よむひと」をよろしくお願い致します。