白い猫の来た道

日々つれづれ

1月に読んだ本

1月に読んだ本です。

今月は小野不由美さんの「ゴーストハント」シリーズのリライト版を読み始めました。
一番最初に出版されたのはもう30年近く前。
コミック化、アニメ化もしており、今も大人気のシリーズです。
未完のままシリーズが止まっているのですが、小野先生は続きを書くつもりはないという話を聞いたことがあります。
でも、リライト版の力の入れようはすごかった。
いつまでも続きを待ちたいと思うのです。

宮部みゆきさんの小説もさすがの面白さでした。
宮部先生のデビューは87年。
30年第1戦を走り続け、このクオリティの話を書き続けるってすごいなあとくらくらします。

やっぱり本は面白い。
2月もぽちぽち読んでいこうと思います。


1月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2674
ナイス数:80

シェフを「つづける」ということシェフを「つづける」ということ感想
2002年、イタリアで修行する日本人コックが溢れていた頃に著者がインタビューを行ったその10年後、インタビューを受けた彼らが現在何をしているかを追ったもの。本書ではシェフを「つづけて」いる人の現在の様子が書かれているが、続け方も住む場所も理念も全くバラバラで、その個性が面白いなと思った。本書に登場するシェフは若くしてイタリアに飛び出し修行するバイタリティがあるからか、思考の起点が日本に限定されず、ワールドワイドだ。自分がどこで、どんなふうに、何を目指して仕事をするのか、考えて行動し続けようと痛切に感じた。
読了日:01月02日 著者:井川直子
杏の気分ほろほろ杏の気分ほろほろ
読了日:01月02日 著者:
いま、地方で生きるということいま、地方で生きるということ感想
東北、九州の各地に住む人々に、なぜその土地に住み、どう働いているのかを尋ねた本です。2011年の夏に出版されたものなので、東日本大震災後の東北での復興活動とそれに携わる人たちの生の活動の様子が伝わってきます。都会と田舎の比較はもうあまり重要でなく、どんどん流動的に人が動き始めているのだなということを感じます。どこに住み、どう働くかというのは、生きる上でとても大事なこと。それでも、選択できることとできないことを受け止め、自分がいる場所で自分に合った暮らしをしていくのが一番大切だなと思いました。
読了日:01月10日 著者:西村佳哲
小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ感想
戦後、経済成長を目指しひたすら前進してきた日本。高度経済成長からバブル崩壊、長期的経済の低迷、そして東日本大震災までの時代の変遷を紐解き、今後の日本でどうして行くのが良いのかを提言する。どこまでも経済成長を求めて新興国へ活路を見出すも、そこも成長し切ってしまったらどうするの?という問いに、かなりはっとさせられました。大量消費や、人の手に余るほど膨張していく資本経済から、身の回りの等身大の出来事や問題に目を向け、それを引き受けるようシフトしていくこと。今自分がやっていることへのヒントともなる本でした。
読了日:01月13日 著者:平川 克美
奇跡の脳奇跡の脳感想
脳神経解剖学者である著者が、37歳の時に脳卒中を起こし8年をかけて奇跡的な回復を遂げた記録です。脳卒中を起こした際の症状が生々しく描かれ、左脳が出血しダメージを負った際に、右脳がどのような働きをするのかも書かれています。他書で心停止から生き返った人のルポでも同じようなことが書かれていたのですが、脳が正常な機能を果たしていない時でも他人の感情がダイレクトに伝わってくるというのは面白いことだなと思いました。本書後半は著者の体験による右脳マインドの勧めのような内容。脳の不思議、人体の不思議に触れられる本でした。
読了日:01月14日 著者:ジル・ボルト テイラー
Landreaall 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
読了日:01月22日 著者:おがき ちか
ゴーストハント1 旧校舎怪談 (幽BOOKS)ゴーストハント1 旧校舎怪談 (幽BOOKS)感想
いよいよゴーストハントのリライト版を読み始めます。ティーンズハートで1巻が発売されてから約30年。未完ながらも漫画化、アニメ化もしているゴーストハントは、子供の頃から大好きな大事な作品です。読み始めてからナルや麻衣たちのやり取りが懐かしくてちょっと泣きそうになりました。展開はそのままに、かなりの大幅なリライト。最近の小野先生の文体に近いですね。1巻の段階ではふわっとしていたキャラの造形もしっかり修正されていました。やっぱり面白い。小野先生がめちゃくちゃ力入れてるのも伝わって来ました。続きどんどん行きます。
読了日:01月22日 著者:小野 不由美
希望荘希望荘感想
前作『ペテロの葬列』で離婚し、仕事も辞めた杉村三郎がいよいよ探偵稼業を始めた巻。このシリーズは莫大な資産を持つ義理実家と、貧しさや止むに止まれぬ事情で世間からとりこぼされた人々との対比の中で、浮遊しながらも事件を傍観する杉村の存在感が印象的だが、今作も裕福な大家の存在と、貧しさの中でもがき生きる人々が描かれ、その構造は変わらない。人が羨む元妻との裕福な生活にも染まりきれず、離婚後自分の実家にも戻り切らず。あわいにいる杉村が、世間の隙間を埋める探偵になるのは必定だったのかも。短編4作はさすがの読後感でした。
読了日:01月29日 著者:宮部 みゆき
Landreaall 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
読了日:01月29日 著者:おがき ちか
Landreaall 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
読了日:01月29日 著者:おがき ちか

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