白い猫の来た道

日々つれづれ

8月に読んだ本

8月に読んだ本です。

特筆すべきは、よしながふみさんの「愛すべき娘たち」と「茅田砂胡 全仕事」ですね。

先日、劇団「ARMs」の朗読劇を見に東京に行って来ました。題材は「愛すべき娘たち」。
Twitterでお知らせを見たときに、これは行かねばと思って速攻で決めました。
もう10年以上前に読んだ漫画ですが、ずっと心に残っていたんです。
もうもう、本当に素晴らしかった。プロの演者の凄さに震えました。
行って良かったとしみじみ思いました。

茅田砂胡 全仕事」は、小説全てが書き下ろしという出血大サービスで失血死しませんかというくらいのボリュームの本でした。
最初のデルフィニア戦記の長編では涙が出ました。
やっぱりデル戦の世界が大好きだ。


8月の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:5311
ナイス数:127

あなたは欠けた月ではないあなたは欠けた月ではない感想
猛禽類のようなゴージャスな人、成熟した大人の女の可愛らしさ、リネンをまとう人の穏やかさ、骨格で黒を着こなす人の華やかさ…。お洒落と女性の美しさについてのエッセイです。女として生きることの痛みや苦しみを包み込む温かさと、知性ある言葉で繊細に綴られる、全ての女性への賛歌。自分が持つ色の咲かせ方を知った人の美しさが多彩に書かれていて、いつまでも読んでいたい心地です。女であることは、難しくも、楽しみに満ちているものですね。
読了日:08月03日 著者:光野 桃
祝もものき事務所 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所 (C・NOVELSファンタジア)感想
やる気がない、才能もない、根性もない、気も効かない主人公・百之喜(もものき)が、犬も歩けば棒に当たる的な特殊な能力で(ただのトラブルメイカーとも言う)仲間と共に有罪事件を無罪にひっくり返すミステリー。いつもと同じく茅田砂胡さんのキャラクター設定はライトノベルらしく派手なものですが、やはりお話の骨格ががっしりできていてとても楽しめました。読み応えあり。次巻に進みます。
読了日:08月04日 著者:茅田 砂胡
愛すべき娘たち (Jets comics)愛すべき娘たち (Jets comics)感想
10年以上前に読んだ本の再読です。オムニバス形式の短編集。親の愛は、時として形を変えて呪いとなって子を縛る。「母というのものは、要するに、一人の不完全な女の事なんだ」深く心に刻まれて残る名作です。特に、人を分け隔てないよう育てられた女性が、恋は人を分け隔ててしまうからという理由で人を愛せない話は衝撃的でした。でも、不完全ながらも一生懸命人を愛そうとするからこそ、人というものは愛おしいと思うのです。第1話と最終話の親子の仲の良さが光明です。
読了日:08月09日 著者:よしなが ふみ
祝もものき事務所2 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所2 (C・NOVELSファンタジア)
読了日:08月11日 著者:茅田 砂胡
図解 誰も教えてくれないお金の話図解 誰も教えてくれないお金の話
読了日:08月14日 著者:うだひろえ
逃げるは恥だが役に立つ(7) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(7) (KC KISS)感想
おっ、おおおおお。そうか、百合ちゃんと風見さんはそうなるのかー!主人公2人の話より魅きつけられてしまいましたよ。本当に、恋は突然降ってくるものですね。
読了日:08月15日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)
読了日:08月15日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(9)<完> (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(9)<完> (KC KISS)感想
最終巻。みくり・平匡さん、百合ちゃん・風見さん、沼田さんも、収まるべきところに収まった感じで。もうもう百合ちゃんがカッコ良くて可愛くて最高です。自分の問題のフォローを相手に任せない自立心、大事な人のためなら恥ずかしい思いも厭わない優しさ、自分の弱さをさらけ出せる潔さ。素敵な大人だなあ。百合ちゃんと風見さんを描いた番外編が良かったです。迷いながら、失敗しながら、自分に合った幸せに一歩を踏み出す登場人物たちに、心が明るくなる漫画でした。ドラマも見よう。
読了日:08月15日 著者:海野 つなみ
私がモテてどうすんだ(1) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(1) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(2) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(2) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(3) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(3) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(5) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(5) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(6) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(6) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(7) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(7) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
少女と傷とあっためミルク   ~心ない言葉に傷ついた君へ~少女と傷とあっためミルク ~心ない言葉に傷ついた君へ~
読了日:08月15日 著者:春名 風花 (はるかぜちゃん)
祝もものき事務所3 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所3 (C・NOVELSファンタジア)
読了日:08月17日 著者:茅田 砂胡
かたくりのワンピース (絵童話・しぜんのいのち)かたくりのワンピース (絵童話・しぜんのいのち)感想
ある日、町はずれの山のふもとの小さなしたてやに、女の子がふしぎな生地を持ってワンピースを作ってほしいとたのみにくるところから始まるお話。大人になっても、生地のすてきさをどきどきしながら想像したり、お話の途中で胸の痛みを感じる自分の心のやわらかさを、だいじにしたいなあとふんわり思いながら読み終わりました。
読了日:08月20日 著者:茂市 久美子
祝もものき事務所4 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所4 (C・NOVELSファンタジア)感想
もものき事務所が発足して初めての事件のお話。今回も難物の旧家の相続問題と、女性陣のカッコ良さがキレっキレでした。読み終わったあとに爽快感を感じるエンターテイメント小説です。
読了日:08月20日 著者:茅田 砂胡
進撃の巨人(23) (講談社コミックス)進撃の巨人(23) (講談社コミックス)感想
どんどんすごい展開になっていて、正直ついていくのがやっと。諌山先生の頭の中はどうなっているのか…。読むたびに心のどこかが軋むように痛むので、読むのに気合がいります。引き続き、追いかけます。
読了日:08月20日 著者:諫山 創
女の一生 (岩波新書)女の一生 (岩波新書)感想
最高以外の言葉がありません。詩人・伊藤比呂美さんの一問一答悩み相談。思春期の悩みから老境での問題まで、伊藤さんが明快に答えていきます。道徳的でもなく、変にポジティブでもなく、常に淡々とさっぱりした姿勢。でも、親身なんですね。相手が親でも子でも愛した人でも「わたしはわたし」「あなたはあなた」を貫くこと。「失格するところから、何かが始まります」という言葉が強く心に残っています。こんなにもかっこいい先達がいることの頼もしさよ。
読了日:08月21日 著者:伊藤 比呂美
イギリス式 年収200万円でゆたかに暮らすイギリス式 年収200万円でゆたかに暮らす感想
減収にあえぐ昨今、物価高のイギリスで収入が少なくても暮らしを楽しんでいる人々について書かれた本です。「200万円」という数字に大きな意味はありません。イギリスと日本では社会保障制度が違うので、同じ年収であっても可処分所得が違ってくるのですが、お金に振り回されず、自分が大切にしているものを軸に生活を作っていくにあたってイギリスならではの方法はとても参考になりました。イギリスでも日本でもユニークに人生を楽しんでいる人たちはたくさんいて、情報をシェアして参考にできるところはどんどん参考にしていこうと思います。
読了日:08月24日 著者:井形 慶子
茅田砂胡 全仕事1993-2013 (C・NOVELSファンタジア)茅田砂胡 全仕事1993-2013 (C・NOVELSファンタジア)感想
こんな熱い記念本初めてです。読みながら思わず泣きました。小説家茅田砂胡さんの20周年を記念して、これまでの全シリーズの書き下ろし作品が詰まった本です。厚さ4.5㎝。茅田先生曰く「弁当箱」。京極シリーズもかくやという厚さに、最初見たとき笑ってしまいました。その厚さの多くが書き下ろし作品。もう…もう、一番最初のデルフィニア戦記の書き下ろし長編が素晴らしくて素晴らしくて、何度も鳥肌を立てながら読みました。リィに再び会えたデル戦の世界の登場人物たちと同じ気持ち。茅田砂胡作品に好きな話がある方は必読の本です。
読了日:08月27日 著者:茅田 砂胡
羊たちの沈黙〈上〉 (新潮文庫)羊たちの沈黙〈上〉 (新潮文庫)
読了日:08月28日 著者:トマス ハリス
世界の夢の図書館 愛蔵ポケット版世界の夢の図書館 愛蔵ポケット版感想
世界的に有名な31の図書館をまとめた愛蔵ポケット版。1000年近い歴史を誇るヨーロッパの図書館や、アメリカの近代的な図書館、インド、中国からも紹介されています。建設当時の技術の粋を集めた建築の見事さと、整然と並んだ無数の本の写真に、ページをめくるたびにくらくらしました。大財閥、王侯貴族が創立や寄付に関わっているものが多く、権力や富を持てる者の義務と責任について考えたりもしました。本好きにはとにかくお勧めです。同シリーズで日本の図書館を特集したものもあるそうなので、読もうと思います。楽しみ。
読了日:08月30日 著者:
天国はまだ遠く (新潮文庫)天国はまだ遠く (新潮文庫)
読了日:08月30日 著者:瀬尾 まいこ

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