白い猫の来た道

日々つれづれ

歩く

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毎日車で移動することがほとんどなので、私にとって歩くことはちょっと特別感のある行動だ。
歩いていると、車で動いているときよりも、考えも感じ方もゆっくりになるような気がする。
人の思考は移動するときの速度に影響を受けるのかもしれない。
歩くことは動作の基本だから、歩くときの思考の速度が等身大の自分に一番合っているのだろう。


何かに煮詰まっているときに、歩く。


右、左と足を動かすことに集中していると、頭の中にあるものがゆるりゆるりと解きほぐされていく。


木や花が綺麗に手入れされた家の庭が目に入る。
アスファルトの匂いがする。
風が動く。
鳥の鳴き声が聞こえる。
様々な感覚が、色鮮やかに自分の中に入ってくる。


ほてほて。ほてほて。
てくてく。てくてく。


体力がないから、歩いたとしてもせいぜいが30分。
それでも、ずいぶんな達成感がある。


頭を使うことに偏重しやすい毎日だから、折りを見つけて歩こう。
頭だけで考えていると自分の輪郭を見失いやすいから、歩いて、等身大の自分を確認するのだ。