白い猫の来た道

日々つれづれ

ほころび

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見つけた糸のほころびをずっと見続けるように、人の心の闇を見続ける人たちがいる。
見続けざるを得ない、と言った方がいいのかもしれない。
少し目をそらせば、服の柄の鮮やかさや生地の肌触りの良さが目に入るだろうに、糸のほころびから目をそらさない。
人はそこに、何を見るんだろう。
暗闇ばかりを見つめて、見つめて。
その先にしかない光を見出すことが、世の中にはあるらしい。
世界は明るいものばかりではない。
それでも人は、あらゆるものに美しさを見出すことができるんだろう。