白い猫の来た道

日々つれづれ

9月に読んだ本

9月に読んだ本です。

今月はもう何と言っても上橋菜穂子さんの「獣の奏者」ですね。
読み始めたらとんでもない勢いで物語に飲み込まれていきました。
久し振りに、ご飯を食べる時間も惜しくて食べながら読んでました(行儀が悪くてすみません)。
圧巻でした。
さてさて、10月もぽちぽち読んでいきますよー。


9月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:5704
ナイス数:144

知ろうとすること。 (新潮文庫)知ろうとすること。 (新潮文庫)
読了日:09月05日 著者:早野 龍五,糸井 重里
狐笛のかなた (新潮文庫)狐笛のかなた (新潮文庫)感想
精霊の守り人シリーズ」の上橋菜穂子さんの長編です。1冊で完結。人の心が聞こえる能力を持った少女と、使い魔として生きる霊狐の少年が、隣国同士の争いのただ中に巻き込まれていく物語です。「精霊の守り人」もそうでしたが、上橋さんが描くファンタジーは児童文学でありながら、ひりひりした寂しさを感じる薄闇が世界を漂っていてとてもリアリティがあります。子供たちが壮大な世界へ飛び込む扉を担っている本は、大人ももちろん楽しめます。上橋菜穂子さんの入門書としてはとてもいい1冊だと思いました。
読了日:09月08日 著者:上橋 菜穂子
キャロリングキャロリング感想
クリスマスに倒産を控えた会社を舞台に、成熟した大人になりきれない大人を親に持った登場人物たちが織り成す物語。家族に問題を抱えた人と、恵まれた家庭に育った人の心のすれ違いは、持つ者と持たざる者という様々なケースに当てはまりますね。人は、その壁を乗り越えていけるものと信じたい。読後、温かい気持ちになります。
読了日:09月09日 著者:有川 浩
羊たちの沈黙〈下〉 (新潮文庫)羊たちの沈黙〈下〉 (新潮文庫)感想
ジョディ・フォスターアンソニー・ホプキンスの映画で有名な「羊たちの沈黙」。2012年に新しい訳で出版されたものです。読みやすい文章。稀代の「悪」は、天災のようにやって来て人を悲劇に巻き込んで行く。怖気がよだつような事件はまた、人間が抱える一つの側面を表しているのかもしれません。
読了日:09月10日 著者:トマス ハリス
忘れられた日本人 (ワイド版 岩波文庫)忘れられた日本人 (ワイド版 岩波文庫)感想
日本全国を歩き、各地の民間伝承を調査した宮本常一氏著。本書では、文化の伝承を担う老人たちに焦点を当てています。歴史に埋もれる辺境の地で、黙々とたくましく生きる人々の知恵と文化。寄り合いの様子、家族の様子、文字を持つ人持たない人、村を牽引する人のあり方、現在よりもはるかに自由度の高い男女の営み…。明治から昭和初期の地方の人々がどのように暮らしていたのかが垣間見えて面白かったです。
読了日:09月15日 著者:宮本 常一
聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)感想
世紀末を無事に乗り越えたイエス・キリストブッダが休暇を取って下界に降り、日本の立川のアパートで共同生活を送る日々を描いた漫画。真面目で堅実なブッダとお調子者だけど純粋なイエスが、神として(余計な)奇跡をところどころ起こしつつも日本での暮らしを地味に楽しんでいます。この設定の訳のわからなさだけで面白いんですが、これ宗教的に大丈夫なのかな…という余計な心配をちょっぴりしつつ、でもやっぱり面白い。今まで読んだことなかったなんてもったいなかったなー。
読了日:09月17日 著者:中村 光
聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)
読了日:09月17日 著者:中村 光
聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)
読了日:09月17日 著者:中村 光
聖☆おにいさん(4) (モーニング KC)聖☆おにいさん(4) (モーニング KC)
読了日:09月17日 著者:中村 光
聖☆おにいさん(5) (モーニング KC)聖☆おにいさん(5) (モーニング KC)
読了日:09月18日 著者:中村 光
聖☆おにいさん(6) (モーニング KC)聖☆おにいさん(6) (モーニング KC)
読了日:09月18日 著者:中村 光
聖☆おにいさん(7) (モーニング KC)聖☆おにいさん(7) (モーニング KC)
読了日:09月18日 著者:中村 光
聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)
読了日:09月18日 著者:中村 光
獣の奏者 I 闘蛇編獣の奏者 I 闘蛇編感想
精霊の守り人」の上橋菜穂子さんの新たな物語。人が獣を飼い馴らし利用する世界で、人とは交わらぬ一族の血を引く少女が運命に翻弄される中、力強く生き抜いていくファンタジーです。「精霊の守り人」よりもさらに全体的に暗い空気ですが、緻密に作り込まれた世界観、架空の獣たちのリアリティに、ページをめくる手が止まりません。早めに2巻に進もうと思います。
読了日:09月18日 著者:上橋 菜穂子
聖☆おにいさん(9) (モーニング KC)聖☆おにいさん(9) (モーニング KC)
読了日:09月19日 著者:中村 光
聖☆おにいさん(10) (モーニング KC)聖☆おにいさん(10) (モーニング KC)
読了日:09月19日 著者:中村 光
獣の奏者 II 王獣編獣の奏者 II 王獣編感想
ただただ王獣を助けたい一心で、王獣と心を通わせる術を自ら見つけたエリン。そこからクライマックスに向け、王国の争いに巻き込まれていくエリンにとって、ひたすら混迷の扉を開けていくような辛い展開が続きます。それでも、物語に飲み込まれるようにページを進んでたどり着いた最後にようやく見えた一筋の光明。最後2ページは、胸が苦しくなるほど熱く心が動きました。少女時代はこの2巻で終わり、3巻では大人になったエリンが登場します。すぐにそちらに進みます。
読了日:09月21日 著者:上橋 菜穂子
獣の奏者 (3)探求編獣の奏者 (3)探求編感想
2巻から11年後のお話。エリンとイアルは結婚し、息子も生まれひっそりと静かに暮らしています。しかし、いまだ真王派と大公派で国は二分しており、そこに迫る隣国の脅威により、王獣と闘蛇を操る術を持つエリンはまたもや国の混乱に巻き込まれていきます。迷いながらも覚悟を持って平穏な生活を紡いできたエリンとイアルの姿が心底切ない。平穏な日々がこの家族に訪れるよう願ってやみません。早めに4巻に進みたいと思います。
読了日:09月22日 著者:上橋 菜穂子
金田一家、日本語百年のひみつ (朝日新書)金田一家、日本語百年のひみつ (朝日新書)感想
私の中で「金田一」といえば、昭和の陰惨な殺人事件を解決するよれよれの袴姿の探偵か、その孫で「ジッチャンの名にかけて」が決め台詞の高校生か、日本語辞書編纂で有名な金田一京助先生なんですが、本書は金田一京助先生の孫で、自身も国語の研究をしている金田一秀穂氏著のものです。京助から三代続く「金田一国語商店(本文より)」の三代目として、言葉の変遷、言葉への特別な思い、知というものへの敬意が、時にはコミカルに、時には真摯に綴られていて、非常に面白かったです。
読了日:09月25日 著者:金田一秀穂
獣の奏者 (4)完結編獣の奏者 (4)完結編感想
いつの時代も争いを起こす人の性。野にある獣を人間のエゴで作り変える罪。子の独り立ち。多くのものを背負い、罪に飲み込まれそうになりながらも前を向く人々の強さ…。様々なテーマを壮大なファンタジーの中で描き切った物語の完結編。読んでいるこちらの胸が痛くなるほど傷だらけになりながらも、最後まで自らの信じる道を突き進んだ主人公の強さが胸に迫るお話でした。圧巻。
読了日:09月26日 著者:上橋 菜穂子
獣の奏者 外伝 刹那獣の奏者 外伝 刹那感想
エリンとイアルが共に生きることになった経緯、エサル師の若き日の恋、エリン一家の日々を描いた3本立ての外伝です。上橋菜穂子さんはあとがきで「人生の半ばを過ぎた人」に向けられた物語になったようだと書かれています。私のようにまだその年齢には満ちていなくても、エリンとイアルが戸惑いながらもお互いの手を取るところや、エサル師のつらい恋の描写は、多くの大人が抱えた大小の傷にしみるのではないかと思います。過酷な人生を、力強く生きた人々の物語。本編だけではなく、この外伝もあって良かったです。
読了日:09月28日 著者:上橋 菜穂子
多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~感想
社会派ブロガーちきりんさんのTwitterでの言葉を集めた本です。どんな視点で物事を見ているのか、そのエッセンスが詰まっています。「すごい人に会って、憧れているようでは話にならない。悔しがらないと」「忙しい忙しいって言うと私は人生で何が大事かわかっていませんと言ってるみたいな気になるから言いたくない」「あたしはホントに自分がどう生きたいのかわかることがとても大事だと思ってる」一つのテーマについて書き下ろされた本の方がより深く考える基底になりますが、ちきりんさんの膨大な思考の一端に触れるのに最適な本です。
読了日:09月29日 著者:ちきりん
営繕かるかや怪異譚営繕かるかや怪異譚感想
古い家屋にまつわるホラー小説の短編集です。開かずの間を這いずり回るモノ。屋根裏から覗くモノ。古井戸からやって来るモノ。雨の日に死を告げに来る喪服の女…。思わずぞわりとする筆致は流石の小野不由美さんです。夜中に読み始めて後悔しました…。建物を直す営繕屋の尾端が行うことは、霊を祓うのでもなく成仏させるのでもなく、建物の一部を直すことで、普段交わることのない世界との境界線の綻びを繕うこと。それは、自分以外の何か、目には見えなくても存在する何者かへの敬意のように思えました。怖いお話が好きな方にはおすすめの本です。
読了日:09月30日 著者:小野 不由美

読書メーター

欠けた世界

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誰しもがどうしようもなく欠けた部分を持っている。


自分が抱えている欠落感の大きさは生き難さを生むけれど、その欠けた部分を安易に埋めてしまおうと思わない方がいい。


パートナーや、家族や、どこかの誰かが発するきらきらした言葉は、自分を救ってくれるような気がするけれど。
誰かが愛してくれたら、欠けた自分も愛せるような気がするけれど。


どこまで行っても足りないものは埋まらない。
埋めようとすればするほど欠乏感だけが募っていく。


欠落というのはいわば自分の宿題みたいなものだから、自分で解いた方がいい。
誰かが出した答えは、どんなに立派でも所詮自分のものにはならない。


自分の欠落を抱えて立つということは、人が孤独を引き受けるということだ。
孤独を引き受けた人だけが、欠けたその先にあるものを見ることができる。


欠けた部分から見える世界を慈しむということが、自分を愛するということ。
誰かの欠けた世界に寄り添うということが、人を愛するということ。

「正しい家計管理」で家計を見直してみた②

今年の初め、林 總(はやし あつむ)さんの「正しい家計管理」という本に沿って大幅に家計を見直しました。

 


あれから半年ほど経ったのと、大学の奨学金の返済が今月で終わるので(ハレルヤ!)、予算の見直しをすることにしました。
林さんが提唱する家計のシステム作り①家計の実態を把握する→②予算を立てる→③見直す、の③の段階です。

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まずは各予算の項目について、この半年でかかった額を計算して予算と見比べていきます。
おおむねちょうどよく予算内に収まっているものが多いのでほっとしましたが、美容費と仕事費(仕事関係でかかるお金)が予算オーバーになっていました。
美容費は、美容院でのカラーをセルフにする予定での予算だったのですが、セルフカラーでやった時に薬剤が目に入って病院に行くというアクシデントがあったので、結局以前と同じように美容院でカラーを続けているのでした。
仕事費は、予想していたよりも突発的に出て行くお金が多かったのが原因です。
美容費も仕事費も必要なものにしか使っていないので、予算の方を見直すことにし、ほかの項目で予算が多すぎたところを削った分、上乗せすることにしました。


大学の奨学金がなくなった分のお金は、預金と、欲しいものを購入するための積み立てへ。


前回予算を立てるときはかなり時間がかかりましたが、今回はわりとさくさくと見直せたかな?と思います。


予定外に旅行を組んだので、その分の出費が少しマイナスでしたねー。でもこれはどうしても行きたかったものなので、後悔は全くないです。


トータルで見て純資産が増えていたのはよく頑張ったところです。えらい。

 

 

「正しい家計管理」に沿って予算立てをし、半年たってみての感想

・予算立てをしておいた方が自分が使えるお金の額を把握しやすい。
ここまではOK、ここからは注意というボーダーラインがわかると、気持ち良くお金を使いやすいです。
そうすると、闇雲に節約しようとしたり、逆に無計画にお金を使うということがなくなるんですね。
予算立ての際に自分の価値観に沿って金額を決定しているので、予算を守りやすいというのも大きいです。
無計画にどんぶり勘定でお金を考えるよりも、家計のシステムをきっちり作ると生活しやすいです。


・想像以上に予定外の出費がある。
予算を立てているほかに、予定外の出費というものが多かったです。
たとえば、久しぶりに会う友人へのお土産、生活用品の買い替えや補充、車や家の中の修理、急に必要になった仕事のための道具や書籍などなど、それぞれの額は大きくなくても細々したものが重なって結構大きな額となっていました。
私は急にお金が必要になっても大丈夫なように「予備費」を手元に置いているのですが、そちらからちょこちょこ出していたところ、予備費のお金をあてにしてしまうという悪循環が起こってしまいました。
各項目の予算の見直しをしたのと、突発的な出費は、税金などのために貯めている「特別支出費」から出すことにしました。
ここら辺はもっと上手なやりようがある気がするんですよね。
また半年後にもう一度考え直してみようと思います。

 

・「特別支出費」を設けたことで預金を崩すことがなくなった。

以前は所得税、住民税の税金をその都度預金から払っていたのですが、「特別支出費」を設けたことで預金を崩したり生活費から出したりすることが少なくなりました。

始めたばかりなのでまだ不十分なのですが、税金の支払い費用を事前に用意することをいつも忘れていたので、私の中では大きかったメリットです。

 


この半年間の間に固定費を見直し、年会費がかかるクレジットカードを3枚解約、会員になっていたものからも退会しました。
微々たるものですが、必要なものとそうでないものをきちんと把握できてすっきりしました。
奨学金の返済が終わったことでマイナスの財産がゼロになったのもとても嬉しいです。やったやった。

あとは、収入を頑張って増やしていきたいですね。

 

お金は、生きていくために必要なものです。
でも、お金だけがあればいいというわけでもありません。
自分がどういう生き方をしたいのかを明確にし、そこに沿ってお金を有意義に貯めて使っていけたらいいなあと思います。

 

 

正しい家計管理

正しい家計管理

 

 

 

8月に読んだ本

8月に読んだ本です。

特筆すべきは、よしながふみさんの「愛すべき娘たち」と「茅田砂胡 全仕事」ですね。

先日、劇団「ARMs」の朗読劇を見に東京に行って来ました。題材は「愛すべき娘たち」。
Twitterでお知らせを見たときに、これは行かねばと思って速攻で決めました。
もう10年以上前に読んだ漫画ですが、ずっと心に残っていたんです。
もうもう、本当に素晴らしかった。プロの演者の凄さに震えました。
行って良かったとしみじみ思いました。

茅田砂胡 全仕事」は、小説全てが書き下ろしという出血大サービスで失血死しませんかというくらいのボリュームの本でした。
最初のデルフィニア戦記の長編では涙が出ました。
やっぱりデル戦の世界が大好きだ。


8月の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:5311
ナイス数:127

あなたは欠けた月ではないあなたは欠けた月ではない感想
猛禽類のようなゴージャスな人、成熟した大人の女の可愛らしさ、リネンをまとう人の穏やかさ、骨格で黒を着こなす人の華やかさ…。お洒落と女性の美しさについてのエッセイです。女として生きることの痛みや苦しみを包み込む温かさと、知性ある言葉で繊細に綴られる、全ての女性への賛歌。自分が持つ色の咲かせ方を知った人の美しさが多彩に書かれていて、いつまでも読んでいたい心地です。女であることは、難しくも、楽しみに満ちているものですね。
読了日:08月03日 著者:光野 桃
祝もものき事務所 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所 (C・NOVELSファンタジア)感想
やる気がない、才能もない、根性もない、気も効かない主人公・百之喜(もものき)が、犬も歩けば棒に当たる的な特殊な能力で(ただのトラブルメイカーとも言う)仲間と共に有罪事件を無罪にひっくり返すミステリー。いつもと同じく茅田砂胡さんのキャラクター設定はライトノベルらしく派手なものですが、やはりお話の骨格ががっしりできていてとても楽しめました。読み応えあり。次巻に進みます。
読了日:08月04日 著者:茅田 砂胡
愛すべき娘たち (Jets comics)愛すべき娘たち (Jets comics)感想
10年以上前に読んだ本の再読です。オムニバス形式の短編集。親の愛は、時として形を変えて呪いとなって子を縛る。「母というのものは、要するに、一人の不完全な女の事なんだ」深く心に刻まれて残る名作です。特に、人を分け隔てないよう育てられた女性が、恋は人を分け隔ててしまうからという理由で人を愛せない話は衝撃的でした。でも、不完全ながらも一生懸命人を愛そうとするからこそ、人というものは愛おしいと思うのです。第1話と最終話の親子の仲の良さが光明です。
読了日:08月09日 著者:よしなが ふみ
祝もものき事務所2 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所2 (C・NOVELSファンタジア)
読了日:08月11日 著者:茅田 砂胡
図解 誰も教えてくれないお金の話図解 誰も教えてくれないお金の話
読了日:08月14日 著者:うだひろえ
逃げるは恥だが役に立つ(7) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(7) (KC KISS)感想
おっ、おおおおお。そうか、百合ちゃんと風見さんはそうなるのかー!主人公2人の話より魅きつけられてしまいましたよ。本当に、恋は突然降ってくるものですね。
読了日:08月15日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)
読了日:08月15日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(9)<完> (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(9)<完> (KC KISS)感想
最終巻。みくり・平匡さん、百合ちゃん・風見さん、沼田さんも、収まるべきところに収まった感じで。もうもう百合ちゃんがカッコ良くて可愛くて最高です。自分の問題のフォローを相手に任せない自立心、大事な人のためなら恥ずかしい思いも厭わない優しさ、自分の弱さをさらけ出せる潔さ。素敵な大人だなあ。百合ちゃんと風見さんを描いた番外編が良かったです。迷いながら、失敗しながら、自分に合った幸せに一歩を踏み出す登場人物たちに、心が明るくなる漫画でした。ドラマも見よう。
読了日:08月15日 著者:海野 つなみ
私がモテてどうすんだ(1) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(1) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(2) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(2) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(3) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(3) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(5) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(5) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(6) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(6) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
私がモテてどうすんだ(7) (講談社コミックス別冊フレンド)私がモテてどうすんだ(7) (講談社コミックス別冊フレンド)
読了日:08月15日 著者:ぢゅん子
少女と傷とあっためミルク   ~心ない言葉に傷ついた君へ~少女と傷とあっためミルク ~心ない言葉に傷ついた君へ~
読了日:08月15日 著者:春名 風花 (はるかぜちゃん)
祝もものき事務所3 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所3 (C・NOVELSファンタジア)
読了日:08月17日 著者:茅田 砂胡
かたくりのワンピース (絵童話・しぜんのいのち)かたくりのワンピース (絵童話・しぜんのいのち)感想
ある日、町はずれの山のふもとの小さなしたてやに、女の子がふしぎな生地を持ってワンピースを作ってほしいとたのみにくるところから始まるお話。大人になっても、生地のすてきさをどきどきしながら想像したり、お話の途中で胸の痛みを感じる自分の心のやわらかさを、だいじにしたいなあとふんわり思いながら読み終わりました。
読了日:08月20日 著者:茂市 久美子
祝もものき事務所4 (C・NOVELSファンタジア)祝もものき事務所4 (C・NOVELSファンタジア)感想
もものき事務所が発足して初めての事件のお話。今回も難物の旧家の相続問題と、女性陣のカッコ良さがキレっキレでした。読み終わったあとに爽快感を感じるエンターテイメント小説です。
読了日:08月20日 著者:茅田 砂胡
進撃の巨人(23) (講談社コミックス)進撃の巨人(23) (講談社コミックス)感想
どんどんすごい展開になっていて、正直ついていくのがやっと。諌山先生の頭の中はどうなっているのか…。読むたびに心のどこかが軋むように痛むので、読むのに気合がいります。引き続き、追いかけます。
読了日:08月20日 著者:諫山 創
女の一生 (岩波新書)女の一生 (岩波新書)感想
最高以外の言葉がありません。詩人・伊藤比呂美さんの一問一答悩み相談。思春期の悩みから老境での問題まで、伊藤さんが明快に答えていきます。道徳的でもなく、変にポジティブでもなく、常に淡々とさっぱりした姿勢。でも、親身なんですね。相手が親でも子でも愛した人でも「わたしはわたし」「あなたはあなた」を貫くこと。「失格するところから、何かが始まります」という言葉が強く心に残っています。こんなにもかっこいい先達がいることの頼もしさよ。
読了日:08月21日 著者:伊藤 比呂美
イギリス式 年収200万円でゆたかに暮らすイギリス式 年収200万円でゆたかに暮らす感想
減収にあえぐ昨今、物価高のイギリスで収入が少なくても暮らしを楽しんでいる人々について書かれた本です。「200万円」という数字に大きな意味はありません。イギリスと日本では社会保障制度が違うので、同じ年収であっても可処分所得が違ってくるのですが、お金に振り回されず、自分が大切にしているものを軸に生活を作っていくにあたってイギリスならではの方法はとても参考になりました。イギリスでも日本でもユニークに人生を楽しんでいる人たちはたくさんいて、情報をシェアして参考にできるところはどんどん参考にしていこうと思います。
読了日:08月24日 著者:井形 慶子
茅田砂胡 全仕事1993-2013 (C・NOVELSファンタジア)茅田砂胡 全仕事1993-2013 (C・NOVELSファンタジア)感想
こんな熱い記念本初めてです。読みながら思わず泣きました。小説家茅田砂胡さんの20周年を記念して、これまでの全シリーズの書き下ろし作品が詰まった本です。厚さ4.5㎝。茅田先生曰く「弁当箱」。京極シリーズもかくやという厚さに、最初見たとき笑ってしまいました。その厚さの多くが書き下ろし作品。もう…もう、一番最初のデルフィニア戦記の書き下ろし長編が素晴らしくて素晴らしくて、何度も鳥肌を立てながら読みました。リィに再び会えたデル戦の世界の登場人物たちと同じ気持ち。茅田砂胡作品に好きな話がある方は必読の本です。
読了日:08月27日 著者:茅田 砂胡
羊たちの沈黙〈上〉 (新潮文庫)羊たちの沈黙〈上〉 (新潮文庫)
読了日:08月28日 著者:トマス ハリス
世界の夢の図書館 愛蔵ポケット版世界の夢の図書館 愛蔵ポケット版感想
世界的に有名な31の図書館をまとめた愛蔵ポケット版。1000年近い歴史を誇るヨーロッパの図書館や、アメリカの近代的な図書館、インド、中国からも紹介されています。建設当時の技術の粋を集めた建築の見事さと、整然と並んだ無数の本の写真に、ページをめくるたびにくらくらしました。大財閥、王侯貴族が創立や寄付に関わっているものが多く、権力や富を持てる者の義務と責任について考えたりもしました。本好きにはとにかくお勧めです。同シリーズで日本の図書館を特集したものもあるそうなので、読もうと思います。楽しみ。
読了日:08月30日 著者:
天国はまだ遠く (新潮文庫)天国はまだ遠く (新潮文庫)
読了日:08月30日 著者:瀬尾 まいこ

読書メーター

気長に待つこと

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‪年齢を重ねてきて思うことは、何事も大きな流れの中にあって、結果をすぐに期待したり、目先の小さな出来事に一喜一憂しない方が良いということ。‬


人との関係も、自分自身も、仕事や好きな趣味のことも、丹念に育てて慈しむことに心を尽くして、結果を急がない。


物事を意図した方向に進めようとあれこれ画策したり、目に見える結果や報償を獲得していくやり方は、私には合いませんでした。
(でも、肉食系と言われるガッツあふれる人たちや、上昇志向の強い人たちのことは尊敬しています)


起きた出来事が、どんな意味を持つのかはずいぶん時間がたたないとわからないものです。


自分ができることを丁寧にやること。
そしてやりすぎないこと。
行く末を見つめすぎないこと。
流れを受け止めること。
楽しむ気持ちを大切にすること。


心の中にある願いは、いつもふんわり持っていたいと思っています。


自分がやったことの応えは、いずれ還ってくるものです。
しかも、思いもよらないときに。


だから、いろんなことをしながら、のんびり気長に待とうと思います。