白い猫の来た道

日々つれづれ

不安定

今年の春は、何やらいつもよりも気分が乱高下しています。不安定。
周りでもそう言う人がちらほら。なんでしょうねえ。天気とかかな。

思い込みで傷ついたり、深刻になったり、考えすぎたりしないこと。
早めに寝て、体と心を休めること。
何かを決めたり行動するのは、落ち着いてからでも大丈夫。
不安定でもまあいっか、くらいでいこうと思います。

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傍若無人なまでに欲求の赴くままに生きる実家の猫を見習おう。

明け方に

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明け方目が覚めて、気持ちが張り詰めているのに気づいた。
ぼんやりした頭で水を飲んでいると、いつもとは違う考えがふっと頭に浮かぶ。寝起きにはこういうことが多い。心のどこかからの示唆のように思う。
ここのところ頑張りすぎていた。
仕事を丁寧に。生活を丁寧に。人と向き合うことを丁寧に。
とても大切なことだけれど、気がつくと丁寧に「しなければならない」になっていることがある。
わたし、けっこう適当な人だったと思うのだけれど。
きちんとしたいならすればいいけど、だらだらする時があったって、別にいいじゃないの。
やれやれと思いながら布団に潜って、翌日は仕事以外は思う存分だらだらした。
でも、だらだらするだけでも飽きる。きちんと、も好きなんだ。
きちんと、と、だらだら、と。
そのときそのときの心が欲するままにやっていこう。

本を読んでいます

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 本を読んでいます。
ええ、本を読んでいるのです。
物心ついた頃から本を読んでいる記憶が随所にあるのですが、最初に読んでいたのは家にあった日本昔話の全集みたいなもので、その本を繰り返し繰り返し何百回と読んでいました。
一番覚えている話は「キジも鳴かずば」。
ちなみにこちらです。

まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - キジも鳴かずば
救いようのない暗い話ですね。


小中高大学と順調に読書三昧の日々を送っていましたが、働いてからのちの20代の頃はあまり読めませんでした。
仕事に心を持っていかれてへとへとで、本を読む余裕がなかったんですね。
漫画を軽くと、エッセイ、大好きな宮部みゆきさんの小説。そのくらいしか読んでいませんでした。
ですから、00年代にデビューし、今大活躍の作家さんに疎いのです。

 

やがて30歳を過ぎて心に少し余裕が出てきて、空いている時間に本を読む生活が戻ってきました。

でも最初、あまりに続けて本を読むことができなくて、自分にびっくりしたんですよ。
数ページで疲れてしまうのです。
使わないと筋力が落ちてしまうのと同じで、本を読む体力が衰えていたんですね。
それを克服したきっかけは、ハリー・ポッターのシリーズでした。
シリーズ全7作。途中からハードカバーでは1作上下巻に分かれるので相当な量です。
ちまちまと少しずつ読み始めたシリーズでしたが、最後にはもう本にのめり込む勢いで読み耽りました。
最終巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」の下巻といったらもう…。スネイプ先生!!!
夜中に読み終わって明け方近くまで泣いた本はあの限りです。スネイプ先生…
ハリー・ポッターの文章量に鍛えられたのか、その後順調に本を読めるようになり、今では学生の頃より本を読んでいます。とにかく読書が楽しくて仕方ないのです。


「30歳を超えると本が読めなくなる」という言説がありますが、一面真理ではあるのでしょう。
仕事が忙しくなったり、家庭が忙しくなったりし始めるのがこの年代です。体力や集中力の持ち方がそれまでと変わって無尽蔵ではなくなるのもこの年代です。
でも、あんまり年齢は関係ないかなというのが今の私の実感です。だって私は今が一番読めていますから。
世間で言われる「○○歳になると〜になる」「○○歳までには〜した方がいい」という話は、とても個人差があるので振り回されない方が良さそうです。
でも、50代の方がおっしゃっていた「老眼になると本を読むのが少し辛くなる」というのはかなり現実味があるのですよね…


たくさん本を読めばいいというものではありません。
たくさん本を読んでいる人が偉いわけでもありません。
何かの役に立つわけでもなさそうです。
でも、私は今、とにかくたくさん本を読みたいのです。
読みたい本がたくさんありすぎて追いつけていないのです。
何がそんなに面白いのか自分でもよくわからないのですが、とにもかくにも本を読むのが楽しいのです。
楽しければ、それでじゅうぶん。
死ぬまで解消できなそうな読みたい本の量に身悶えしつつも、なんて幸せなのだろうなあと思います。
生活に支障がないように気をつけつつ、自分のペースで読み続けていきます。

「暮らし」が楽しい

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「暮らし」が楽しい。


ご飯を作って。洗濯して。掃除して。眠って。
毎日繰り返し誰もが行う、そのなにげない生活が楽しい。

 

生活系雑誌に出てくるような素敵な部屋でもなく、

Instagramで人気があるようなおしゃれなご飯でもなく、

名のある良い家具や食器があるわけでもなく、

生活全般に何か一家言あるわけでもないのだけれど、

ごくごく地味で、ささやかな、自分の暮らしの営みを作っていくことが、とてつもなく創造的で、面白さや楽しさに満ちていると思うのです。


誰かと比べなくてもいいし、誰かに評価されなくてもいいもの。
時間があればゆっくりと。忙しければ手早く。臨機応変に。

 

どうしたら自分が居心地よく暮らせるか試行錯誤するのが、こんなに楽しいことだとは、30を過ぎる頃まで全然知りませんでした。
そして最近気付いたことは、心に余裕がないときは、暮らしを楽しむことができなくなるということ。
自分の今の状態を知るひとつのバロメーターになっています。

 

暮らしは、死ぬまで繰り返していく毎日の営み。
それを自分なりに、あれこれ楽しんでやっていきたいと思います。