白い猫の来た道

日々つれづれ

気長に待つこと

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‪年齢を重ねてきて思うことは、何事も大きな流れの中にあって、結果をすぐに期待したり、目先の小さな出来事に一喜一憂しない方が良いということ。‬


人との関係も、自分自身も、仕事や好きな趣味のことも、丹念に育てて慈しむことに心を尽くして、結果を急がない。


物事を意図した方向に進めようとあれこれ画策したり、目に見える結果や報償を獲得していくやり方は、私には合いませんでした。
(でも、肉食系と言われるガッツあふれる人たちや、上昇志向の強い人たちのことは尊敬しています)


起きた出来事が、どんな意味を持つのかはずいぶん時間がたたないとわからないものです。


自分ができることを丁寧にやること。
そしてやりすぎないこと。
行く末を見つめすぎないこと。
流れを受け止めること。
楽しむ気持ちを大切にすること。


心の中にある願いは、いつもふんわり持っていたいと思っています。


自分がやったことの応えは、いずれ還ってくるものです。
しかも、思いもよらないときに。


だから、いろんなことをしながら、のんびり気長に待とうと思います。

7月に読んだ本

7月に読んだ本です。

先月くらいから久し振りに漫画本を読み始めました。
レンタルを利用しているのですが、便利ですね。
漫画本は何十巻にも渡って続いているシリーズが多いので、自宅に置いておくと幅を取ってしまうんですよね。
電子書籍という手もありますが、漫画は文字だけの本と違って紙で読みたい気持ちが強いです。
場所を取らない&紙の本で読めるという点でレンタルは便利だなと。
何回も読み返すものだけ手元に置いて、今持っている漫画本を大幅に処分することを検討しています。


7月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:5475
ナイス数:128

素白先生の散歩 (大人の本棚)素白先生の散歩 (大人の本棚)感想
昭和初期から30年頃まで、国文学者の岩本素白氏が書いた随筆の傑作選。散歩しながら見る景色を綴った文章が、とにかく美しいです。平易な言葉で書かれていてするすると読め、言葉の合間から色鮮やかな風景が飛び出してくるようです。どこかとぼけた風味も味わい深い。日本語は本当に美しいですね。
読了日:07月03日 著者:岩本 素白
レディ・ガンナーと二人の皇子 (上) (角川文庫―角川スニーカー文庫)レディ・ガンナーと二人の皇子 (上) (角川文庫―角川スニーカー文庫)
読了日:07月04日 著者:茅田 砂胡
レディ・ガンナーと二人の皇子 (中) (角川スニーカー文庫)レディ・ガンナーと二人の皇子 (中) (角川スニーカー文庫)
読了日:07月04日 著者:茅田 砂胡
奇怪ねー台湾 不思議の国のゆるライフ奇怪ねー台湾 不思議の国のゆるライフ感想
台湾人のあれこれに日本人の立場から愛ある突っ込みを入れまくった痛快な本です。先の心配をせず、豪快で、自由で、とにかく元気な台湾人。「日本人よ、もしも人生がつらいなら、台湾へおいでなさい。」あまりの豪快さとテキトーさに、笑って元気が出ました。青木さんの文章も楽しい。台湾、行ってみたいです。
読了日:07月06日 著者:青木由香
働かないの―れんげ荘物語働かないの―れんげ荘物語感想
広告代理店勤務で数千万円を貯めたのち、貯金からの月10万円で生活を送るキョウコさんのお話第2弾。キョウコさんは48歳になり、働かずにいる生活にも慣れてきました。れんげ荘に若い女の子が引っ越してきたり、役所から「働かないのですか?」と連絡が来たり、突然刺繍に目覚めたり…と静かな中にもちょっとしたドラマが。あれこれくよくよ考えたりすることもあります。お金があれば、立派な仕事があれば自動的に幸せになるのではない。自分の幸せを生きようねとそっと背中を押してくれる内容でした。群さんの小説は読み心地がとてもいいです。
読了日:07月07日 著者:群 ようこ
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)感想
自分の人生の全てを賭けられるほど好きなものに出会えた人は幸せなのだろう。本書は、森博嗣の自伝的小説。大学の理系の研究室が舞台です。追いかけて追いかけてようやく垣間見える世界の片鱗の美しさ。学問の楽しさ。深くまで潜って究めていく喜び。自分の人生の全てを賭けられるほど好きなものに出会えた人は、幸せなのだろう。けれど、不純物を一切交えない純粋さは、もしかしたら、生きることそのものまでも飲み込んでしまう危険を孕んでいるのかもしれません。
読了日:07月10日 著者:森 博嗣
レディ・ガンナーと二人の皇子 (下) (角川スニーカー文庫)レディ・ガンナーと二人の皇子 (下) (角川スニーカー文庫)
読了日:07月10日 著者:茅田 砂胡
旅先でビール旅先でビール感想
評論家の川本三郎さんが、90年代後半から00年代前半にかけて書いたエッセイを一冊にまとめたもの。近所をのんびり散歩し、鉄道で日本全国をぶらりと旅して小体な居酒屋や小料理屋でビールとつまみを食べる姿が、なんだかとても楽しそう。古き良き時代への郷愁が少々強い部分はありますが、旅とビール、鉄道、昭和の映画や文学が好きな人にはのんびり楽しめるエッセイです。
読了日:07月14日 著者:川本 三郎
ネコと昼寝―れんげ荘物語ネコと昼寝―れんげ荘物語感想
大手広告代理店を辞めた後に、貯金からの10万円生活を送るキョウコさんのお話第3弾。今回もれんげ荘での静かな日常が描かれていて、揺れ動く不安のあれこれもありつつほっと息がつけます。れんげ荘の住人のクマガイさんという女性がとにかく素敵。美しい言葉遣いに、美しい装い。それらが地に足着くように自然に身に付いている方です。「気に病んじゃだめ。中年以降は中身が全部顔に出るから、暗いことはなるべく考えないこと。あなたは大丈夫。自信を持って」無理なく前向きに生きる姿勢と、自分と他者への思いやりは、大人の女性の魅力ですね。
読了日:07月15日 著者:群 ようこ
大奥 11 (ジェッツコミックス)大奥 11 (ジェッツコミックス)感想
田沼意次が失脚し、3代家光以来の男子・家斉が11代将軍になってから5年後のお話。家斉の母・治済のサイコパスぶりに背筋が粟立ちます。誰にも愛情を抱くことなく、息子を種馬としてもうけさせた孫たちを暇潰しに殺す。誰かの苦痛を歯牙にかけることもなく、ただ己の欲望のためだけに生きる。そのような人間が権力の頂点にいる国の危うさに、暗澹とした気持ちになります。赤面疱瘡への研究が進み、次巻以降で展開を見せそう。
読了日:07月16日 著者:よしながふみ
大奥 12 (ジェッツコミックス)大奥 12 (ジェッツコミックス)感想
ついにたどり着いた、赤面疱瘡の予防接種。これまで政争により犠牲になった人々を思い出させる214ページのコマに、ぐっときます。そして、家斉は最後まで母親の支配から逃れることが叶わなかった。それでもたった一つだけ反旗を翻した赤面疱瘡への取り組みが、燦然と輝くのです。『大奥』のテーマの一つとして「親子の繋がりの呪縛」があるように感じるのですが、登場人物たちのもがきは、物語の中だけではなく、読んでいる私たちへも様々な波紋を投げかけているように思います。
読了日:07月16日 著者:よしながふみ
大奥 13 (ジェッツコミックス)大奥 13 (ジェッツコミックス)感想
ここから13代家定(女)が中心となる。実の父親である12代家慶によって、子供の頃から父子相姦の相手を強要させられているという暗澹とした設定。長く続く権力の末に、負の部分の煮凝りのようにとんでもない君主が現れる様がよく表わされていますが、老中による合議制はこんな君主が現れても政治が執り行われるようにできたシステムなのだなあといろんなことを考えます。そして話は幕末へ。
読了日:07月17日 著者:よしながふみ
大奥 14 (ヤングアニマルコミックス)大奥 14 (ヤングアニマルコミックス)感想
13代家定(女)の元に天璋院篤姫(男)が輿入れする。お互いに少しずつ心を開き惹かれ合っていく様が、まるで3代家光と有功の面影を見るようで、何事もありませんようにと祈ってしまうのです(何事もないわけがない)。
読了日:07月17日 著者:よしながふみ
逃げるは恥だが役に立つ(1) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(1) (KC KISS)感想
高齢童貞の男性と、院卒職なしの女性がお互いの利害の一致によって契約結婚するというお話。昨年の話題全部持ってっちゃった感のあるドラマの原作です。なるほど納得と頷く面白さ。高齢処女で未婚のバリキャリ、ゲイ、結婚制度に懐疑的な高スペックイケメンなど、現代ならではのキャラクター設定で、彼らがどう絡み、どうお互いに影響し合っていくのかとても楽しみです。「誰からも選ばれないってつらいじゃない?」「みんな誰かに必要とされて生きていきたいんだよなあ…」心に刺さる名言も多し。
読了日:07月17日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(2) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(2) (KC KISS)感想
みくりと風見の仕事に関する話し合いが面白い。どこに住むか。どういう仕事をするか。誰と暮らすか or ひとりでいるか。これまでの常識をそのまま鵜呑みにせず、主要キャラの一人一人がもがいて答えを出していく感じがすごく好きです。
読了日:07月17日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(3) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(3) (KC KISS)感想
わー、平匡さんめんどくさいなー!でもぐるぐる考えすぎて面倒臭い人になるの、すごくよくわかる。「いいなあ。人に愛される人っていいなあ」の平匡さんのモノローグが、ひりひりするほど痛かったです。
読了日:07月18日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(4) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(4) (KC KISS)感想
仕事としての契約結婚が、お互いの心に芽生えた恋心を縛ってしまう展開に。月2回、第2、第4金曜日がハグの日って!ゴミの日か!(資源ゴミの日でした)笑ってしまいつつも、大人になる過程で順当に恋愛の仕方を学ぶのが「普通」っていうのは、思い込みだよね、と。全ての人が同じレールを走れないのと同じように、恋愛の「普通」からこぼれる人たちがいるのは、おかしくもなんともないことなのだと思います。
読了日:07月18日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(5) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(5) (KC KISS)
読了日:07月19日 著者:海野 つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(6) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(6) (KC KISS)
読了日:07月19日 著者:海野 つなみ
今日の買い物。今日の買い物。感想
編集者の岡本仁さんと、ファッションブランドPRの敬子さん(現在は自身のブランドをディレクション)ご夫妻の日々の買い物の日記です。他人にはよくわからない、好きなものへのこだわりや、モノにまつわる話ってどうしてこんなに面白いんでしょうね。何を買うか、何を持つかというのが、その人を表しているからかな。ポラロイドで一枚一枚撮った写真の滲むような色合いがとてつもなく素敵です。
読了日:07月20日 著者:岡本 仁,岡本 敬子
レディ・ガンナーと虹色の羽 (角川スニーカー文庫)レディ・ガンナーと虹色の羽 (角川スニーカー文庫)感想
人種による自己評価を調べた「白い人形と黒い人形」という心理実験を思い出しました。環境や教えによって自分や他人への評価が変わること、個々の違いは優劣ではなくそれぞれが素晴らしいということが、物語を一貫して貫かれています。茅田砂胡作品の中ではどちらかというと地味だけれど、多様性について考えさせられる骨太なシリーズだなとしみじみ。お話のクオリティももちろん素晴らしい。続編が楽しみです。
読了日:07月21日 著者:茅田 砂胡
正直正直感想
松浦さんの文章が変わった。というのを、一読してすぐに感じました。本書は「暮しの手帖」編集長を辞し、クックパッドに入社するタイミングで出されたもの。50歳を目前に、松浦さんがこれまでの人生で得たものを再構築する内容となっていて、清冽でアスリートのように厳しく、読んでいると背筋が伸びる中にも、泥臭さも弱さも、淡々と綴られています。なんでしょうか、人が変化する過程をつぶさに見たような、蛹から羽化したばかりの蝶を見るような、そんな不思議な感動。成熟した大人の正直なお話。手元においてもっと消化してみようと思います。
読了日:07月26日 著者:松浦 弥太郎
レディ・ガンナー外伝  そして四人は東へ向かう (角川スニーカー文庫)レディ・ガンナー外伝 そして四人は東へ向かう (角川スニーカー文庫)感想
茅田砂胡さんは短編もいいんですよね。レディ・ガンナーの短編集。今回キャサリン嬢は出てきませんが、異種人類の短編で、それぞれ読み応えがあって面白かったですよ。
読了日:07月28日 著者:茅田 砂胡
続・今日の買い物。続・今日の買い物。
読了日:07月31日 著者:岡本 仁,岡本 敬子

読書メーター

都会と地方と見えない階層

 

瀧波先生のツイートを読んで、色々考えてしまいました。


センスに限らず、お金、環境、文化、情報、あらゆるものに目に見えない階層があって、東京にはそのトップが集まってるんだよね。


今思うと、上昇志向の強い友人たちは都会に出て行くことが多かったな。

地方に在住していると、東京への憧れはやっぱり強い。


私は子供の頃にピアノのコンクールで毎年行っていた東京でつらい思い出が多かったことと、母子家庭の金銭的な問題とかもあって地方にそのまま残る選択をしてきたけれど、

東京に学ぶべきところはたくさんあるから、もっと若い頃に東京、あるいは別の地域に出る経験をしておけば良かったな、と思うことはある。

階層の上にいけなくてもね。


ただ、今の年齢になって思うことは、皆が皆東京を目指す必要はないな、ということ。
SNSでは何かを「持っている」人たちの投稿が山のように流れていて、享受できるものの差がはっきりと可視化されやすい時代だけれど、それらを持つことと自分が幸せであるかどうかは別なんだよね。
それには自分というものを知らなければいけない。

東京だからこそできることと、地方だからこそできることには違いがあって、どちらが自分に合っているかは自分だけが知っていることだし、年齢によってもそれは変わってくるだろうし。

人によっては自分に合う場所が日本以外の海外だということだってあるわけだし。(現に私の友人がそうなので)

 

住む場所も、目指すべきところも、誰かの価値観に左右されず、自分にとって一番合う場所を選べばいい。


でも、この見えない階層や、都会と地方のことについては自分の考えがまだまとまってないところもあって、これから考え方がどんどん変わっていきそう。
自分がどこに立っているかで見えているものは全く違ってくる。
下から上に上がることの困難さはこれからさらに大きくなっていきそうな気配がひしひしと感じられるし、下に行くほど選択の数は極端に減ってしまうんだ。
私自身、日本国内の一地方に住むことしか経験していないし、多くを知らないでどうやって自分の幸せを選択できるの、とも思う。
東京出身の人の考えも聞いてみたいですね。


ああ、ぐるぐるしてしまった。
考え途中の行ったり来たり、まとまらない様子を、たまには書いてみました。

歩く

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毎日車で移動することがほとんどなので、私にとって歩くことはちょっと特別感のある行動だ。
歩いていると、車で動いているときよりも、考えも感じ方もゆっくりになるような気がする。
人の思考は移動するときの速度に影響を受けるのかもしれない。
歩くことは動作の基本だから、歩くときの思考の速度が等身大の自分に一番合っているのだろう。


何かに煮詰まっているときに、歩く。


右、左と足を動かすことに集中していると、頭の中にあるものがゆるりゆるりと解きほぐされていく。


木や花が綺麗に手入れされた家の庭が目に入る。
アスファルトの匂いがする。
風が動く。
鳥の鳴き声が聞こえる。
様々な感覚が、色鮮やかに自分の中に入ってくる。


ほてほて。ほてほて。
てくてく。てくてく。


体力がないから、歩いたとしてもせいぜいが30分。
それでも、ずいぶんな達成感がある。


頭を使うことに偏重しやすい毎日だから、折りを見つけて歩こう。
頭だけで考えていると自分の輪郭を見失いやすいから、歩いて、等身大の自分を確認するのだ。

祝福の音

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せっかく言葉を口にするのなら、

批判するよりも、褒める言葉を多く使いたい。

嫌いなものをなぜ嫌いなのか説明するよりも、好きなものがなぜ好きで、どこがいいのかに言葉を尽くしたい。

 

自分から送り出していくものに、祝福の音を乗せたいと思うよ。