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白い猫の来た道

日々つれづれ

ご飯と無常

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ご飯は、毎回少しだけ炊き上がりが違う。
毎回同じ手順を踏んでいるはずなのだけど、気候の違いなのか、水の量の違いなのか、研ぎ方の違いなのか、米のちょっとした量の違いなのか。
今日のご飯がとても上手に炊き上がったのを見ながら、なんだかふと、私は毎回同じ手順を踏んでいるけれど、目の前のもの(お米)の状態は毎回違うんだよね、ということを考えていた。


毎日同じように見えるものも、微細に変化を続けている。
人間も動物も植物も、生きているものだけでなく無生物も。
細胞は生まれ変わり、新陳代謝をし、ゆっくりと朽ちていく。
道具も、古くなっていく。
生も死も、特別なことではなく大きな循環の一つだ。
自分も、目の前にいる人も、昨日とは違う。
昨日と同じ明日が続くなんていうのは、幻想だ。

世界は無常なのだ。
日々変化して行く過程の中で「今」があって、それは、自分を含むあらゆるものの無数の動きが交わった「今」という点だ。私たちが体験している「今」は、奇跡のような瞬間だ。
その「今」に対する敬意と、自分と交わったものへの敬意を忘れてはいけないな、と思ったのでした。


きっと当たり前のことなんて何一つない。
変わらないものなんてないから、大切なものは、人も道具も、人との関係も、自分も、手入れし、耕し、育てていかなければならない。


ご飯から壮大な話になってしまった。(あまりの話の飛びように誰もついて来れていないような気がする)


生活の一つ一つが、世の中の理の縮図になっていると感じている。
毎回同じように美味しいご飯を炊ける人は、「今」に合わせて変化を加えている人だ。


暮らしというのは、侮れない。

子供だった頃の世界

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両親がずっと共働きだったので、私は1歳頃からずっと日中は預けられて育ってきた。


保育園に入る前は近所のお宅、保育園からは近くの母の実家。
近所のお宅でも母の実家でも庭があり、大抵はそこで日がな遊んでいた。


所々に置かれている岩の感触、苔の色、様々な植物や土の匂い、動物や虫の動き、啼く声、もう動かなくなっていた姿、日の光や日陰の陰影、風の向く先、どうやってうまく木に登るか、色とりどりの草花。


家の中で人形やおもちゃで遊ぶこともあったし、家にある同じ本を延々と繰り返し繰り返し読むことも多かったが、子供時代の遊びは主に外の風景で彩られている。


綺麗も汚いも良いも悪いもなく、目の前にあるものをそのまま触り、嗅ぎ、見ていた。


退屈だと思ったことも、母と離れて寂しいと思ったこともない。それくらい幼少時代の私にとって、世界は刺激で満ち溢れていた。


長じて大人になり、行動範囲は広く、知識も増えたけれど、あの頃と同じように世界を楽しめているかと言われると、残念ながらそうではない。
危険や不安を予測して、あえてやらないことも増えた。
心配事で頭の中が占められていることもある。
それらが全て大人になって得た悪い習慣だと思っているわけではない。


それでも、あの頃見えていた世界の鮮やかさを追いかけるような気持ちで生きていけたらいいなと思う。


目標は外にはなく、すでに自分の中にあったのだ。

今を活かす

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仕事の場で使うプロフィール写真をプロに撮ってもらわないといけないなとぼんやり思い続けて数年がたちました。


ビジネスの場でよく見られるような写真館で撮ったプロフィール写真が苦手で、今仕事上のHPに上げている写真は自撮りで撮ったなんとなくそれっぽいものでにごしているのです。
縁あってあるカメラマンさんと知り合ったので、そろそろ重い腰を上げるかとぼちぼち服選びを始めました。
私は音楽教室の仕事をしているので、ドレスか、柔らかめの準フォーマルにしようかと思っているのですが、地方在住ですとドレスは圧倒的にネットの方が種類が多いです。東京だとショップが結構あるようですね。
ネットでいろんなサイトを見ていますが、モデルさんの美しさに見惚れるばかりで一向に決まりません。
写真を撮るまでにまだまだ時間がかかりそうです。


私は長い間、細いだけの自分の体型が好きではありませんでした。
特に上半身の細さが悩みのタネ。
良く言えば華奢。悪く言えば貧相。
痩せ体質で、食事が軽い日が3日も続くとすぐに痩せてしまいます。
1泊2日の旅行に行って帰ってくると2kg痩せていたなんてザラです。


ダイエットに励んでいる方から見たら羨ましいと思われるのでしょうが、20歳くらいの女の子なら儚げで可愛く見える細さも、30歳を過ぎた年齢だと貧相に見えてしまいやすいのですよね。シワも出やすくなります。
だから、かなり頑張って食べて体重も増やそうとしていたのですが、最近はたと思い至りました。


お腹いっぱいになっているのに頑張って食べて体重を増やすより、もうこの体型を活かす方向で行きませんか、と。
無理して維持する理想の体型より、心身ともに楽な状態の体型を自分の個性にしませんか、と。


そう思ったら本当に楽になりまして。

食事もちょうどいい分量でやめているので、胃もたれすることも少なくなりました。


理想とする自分に頑張って近づくことも大事だと思うのですが、今の自分を最大限に活かす努力を、私はずいぶん怠っていたと思うのです。


「こうでありたい」私ではなく、今の私を大事にすること。


プロフィール写真の服装は、そんなコンセプトで選んでいきたいと思っています。

チベットを馬で行く

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渡辺一枝さんの「チベットを馬で行く」という本を読んでいる。


私は数年前から、読みたい本を手帳の後ろに書いてリストを作っていて、その順番に沿って少しずつ読み進めている。今は2014年のリストだ。
この本もそのリストに載せていたものなのだけど、どこで知って何に興味を惹かれてリストに書いたのかは覚えていない。
渡辺一枝さんが椎名誠さんの奥様だということも読み始めてから初めて知った。


チベットを馬で行く」は、一枝さんが幼い頃から理由もなく惹かれていたチベットを馬で旅する旅行記だ。距離にして4000キロメートル。
写真はなく、ひたすら文字のみで558ページのハードカバーだ。

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旅行記は普段読まないジャンルだ。それでも、なぜかするすると読めてしまう。


当時、チベットの高原を馬で旅行する人はいなかったそうだ。車での移動が主。
一枝さんは、車の速度では速すぎて、もっとのんびりゆっくりといろんなことを感じたいとのことから馬での旅を決めた。
馬の速さで移動しながら見たこと。感じたこと。日本の家族との話。
面白い、楽しいというジェットコースターのような乱高下のある内容ではなく、一枝さんの旅行の話をゆったり聞いている気持ちになる。
いつもの読む速さではなく、もっとゆっくり読むペースがちょうどよくて、少しずつ読み進めている。


ここ最近、小さな棘が引っかかるような出来事が続いていて、気持ちが空回りしていて、体の調子もあまり良くなかった。
この本を読むように、いつもより速度を落として、ゆっくりのペースで日々を過ごしていこうかなと、ふと思った。

 

 

チベットを馬で行く (文春文庫)

チベットを馬で行く (文春文庫)

 

 

 

必要なこと

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どんなときでも、誰にでも、
自分の全部を話す必要はない。
全ての人からの理解は必要ない。


必要なときに必要なだけ、
知って欲しい人に、そっと見せたらいいと思う。